メインクエストーリー 旅立ち
プロローグ
空の青さを見つめていると
見知らぬ彼方へ帰りたくなる。
空の青さに吸われた心は
遥か彼方に吹き散らされる。
果てだ。ここは空の果てだ。
遂にたどり着いた。
我が子よ。
星の島、イスタルシアで待つ。
閉ざされた島「ザンクティンゼル」
厳かに神秘の奉られる この島に
いま、始まりの風が吹いていた。
エピソード1
ビィ:--なぁ、グラン、オマエ、本当に行くのかぁ?
いくら親父さんの手紙にあったからって空の果てなんて、そんな場所、辿りつけるわけ・・・・・・
いくら親父さんの手紙にあったからって空の果てなんて、そんな場所、辿りつけるわけ・・・・・・
ビィ:完全なる空図?
ああ、あの何百年も前に、星の民が記したっていう、アレか?
そりゃあ、それがあれば、どこにだって行けるかもしれねーけどよぉ。
あんなもの、おとぎ話だぜ?
ま、言いだしたら聞かないしなぁ。
こんな村でひっそり暮らしてるよりかは全然面白そうだけどさ!へへ。
ああ、あの何百年も前に、星の民が記したっていう、アレか?
そりゃあ、それがあれば、どこにだって行けるかもしれねーけどよぉ。
あんなもの、おとぎ話だぜ?
ま、言いだしたら聞かないしなぁ。
こんな村でひっそり暮らしてるよりかは全然面白そうだけどさ!へへ。
ビィ:ん・・・・・・?ま、待てまてまて!なんだよ、ありゃあ!?
ありゃあ・・・・・・どっかの戦艦か!?なんだってこんなド田舎に!
あの爆煙は村の方角だ!グラン!戻るぞ!
ありゃあ・・・・・・どっかの戦艦か!?なんだってこんなド田舎に!
あの爆煙は村の方角だ!グラン!戻るぞ!
???:きゃあ!
いたた・・・・・・
いたた・・・・・・
ビィ:な、なんだこのお嬢ちゃん。見た事ない顔だな・・・・・・
???:あ、あの!た、助けてください!
帝国兵:そこの者、止まれ!剣を足元に置いて両手をあげろ!
ビィ:な、なんだてめぇら!やるってのか!?
帝国兵:命が惜しいなら、大人しく、その少女をこちらに引き渡すことだ。
???:い・・・・・・いや・・・・・・!
帝国兵:さぁ、その少女を解放するんだ。手荒な真似はしたくない。
グラン:助けを求められて放っておけない
グラン:信用できない
ビィ:そうだそうだ!勝手なことばっか言いやがって!
この娘、すげー怯えてるぞ!
この娘、すげー怯えてるぞ!
帝国兵:チッ・・・・・・面倒だ、力づくでいくぞ。
ガキが後で後悔するなよ!
ガキが後で後悔するなよ!
エピソード2
ビィ:どうだッ!さっすがグランだぜぇ~!
惚れ惚れする剣の腕だなぁ!
惚れ惚れする剣の腕だなぁ!
帝国兵:ぐは・・・・・・ッ!ガキのくせに、コイツ・・・・・・!
女騎士:--ルリアッ!大丈夫か!?
???→ルリア:カタリナ!良かった・・・・・・
カタリナも無事だったんだ・・・・・・
カタリナも無事だったんだ・・・・・・
女騎士→カタリナ:怪我はないようだな。君達がルリアを守ってくれたのか?
ビィ:守るっつーか、なぁ?グラン
あの兵士達、オイラ達のことも、狙ってくるもんだから・・・・・・
あの兵士達、オイラ達のことも、狙ってくるもんだから・・・・・・
ルリア:あのね、あのね!あの人、私を助けてくれて・・・・・・
すっごくカッコ良かったんだよ!
すっごくカッコ良かったんだよ!
カタリナ:そうか・・・・・・ありがとう、グラン 私からも礼を言わせてもらう。
しかし、ここは危険だ。兵士達は私がなんとかするから、君達は早く・・・・・・
しかし、ここは危険だ。兵士達は私がなんとかするから、君達は早く・・・・・・
???:カタリナ中尉ィ!
カタリナ:ポンメルン大尉・・・・・・!
も、申し訳ありません。ただちにルリアの保護を・・・・・・
も、申し訳ありません。ただちにルリアの保護を・・・・・・
???→ポンメルン:まったく白々しいですネェ!少女を逃がしたのは貴女でしょうゥ?
偉大なるエルステ帝国に刃向かおうとはいい度胸ですネェ!
黒騎士様が知ったら何と仰るか・・・・・・
星晶獣せいしょうじゅうを制御するためにあの少女は不可欠ですからネェ。背任は重罪ですよォ?
偉大なるエルステ帝国に刃向かおうとはいい度胸ですネェ!
黒騎士様が知ったら何と仰るか・・・・・・
星晶獣せいしょうじゅうを制御するためにあの少女は不可欠ですからネェ。背任は重罪ですよォ?
カタリナ:大尉・・・・・・星晶獣を私達が利用しようというのは やはり危険すぎるのでは・・・・・・
星の民の遺産・・・・・・星晶にはまだわからないことも多く・・・・・・
星の民の遺産・・・・・・星晶にはまだわからないことも多く・・・・・・
ポンメルン:話題をすり替えないでほしいですネェ!
まったく・・・・・・これ以上くだらない事に時間を費やしたくありませんネェ。
てっとり早くやるとしますかネェ・・・・・・
まったく・・・・・・これ以上くだらない事に時間を費やしたくありませんネェ。
てっとり早くやるとしますかネェ・・・・・・
ポンメルン:クッククク・・・ここほどの辺境なら村ごと消し去ってしまえば足がつくことはありませんからネェ!
星晶獣を従えるというかの少女の研究成果・・・・・・
試させてもらいますよォォォ!!
星晶獣を従えるというかの少女の研究成果・・・・・・
試させてもらいますよォォォ!!
ヒドラ:グオオォォッ!!
ビィ:ヒ、ヒドラ!?こんな化け物どこから・・・・・・!?
まさかあのヒゲのおっさんが・・・・・・!?
まさかあのヒゲのおっさんが・・・・・・!?
カタリナ:まさかとは思っていたが・・・・・・こんなことのために帝国は星晶の力を・・・・・・ルリアの力を・・・・・・!
ポンメルン:グククク!
素晴らしい・・・・・・素晴らしいですネェ!このチカラァァ・・・・・・!
まずはそこのガキからですネェ!己の運命を呪うといいですよォォッ!
素晴らしい・・・・・・素晴らしいですネェ!このチカラァァ・・・・・・!
まずはそこのガキからですネェ!己の運命を呪うといいですよォォッ!
ビィ:なッ!?おい!グラン!し、しっかりしろよ、おい!
カタリナ:み、民間人、それも子供を・・・・・・
ポンメルン!貴様、どこまで腐った!?
ポンメルン!貴様、どこまで腐った!?
ビィ:なぁ、グラン!う、嘘だろ?冗談だよな?返事しろよ、なぁ!おい!
ルリア:・・・・・・だい・・・・・・じょうぶ、だから。
ビィ:星晶・・・・・・村の祠の星晶が・・・・・・反応してやがる。この娘・・・・・・!
ルリア:大丈夫・・・・・・
グラン・・・・・・私の力・・・・・・あなたに預けます・・・・・・!
グラン・・・・・・私の力・・・・・・あなたに預けます・・・・・・!
エピソード3
ポンメルン:なァァッ!?ば、馬鹿な!ヒドラが一撃でやられてしまっただとォォ!?
馬鹿な!馬鹿な馬鹿な馬鹿なァ!そんな馬鹿な!ですネェーーーッ!!
馬鹿な!馬鹿な馬鹿な馬鹿なァ!そんな馬鹿な!ですネェーーーッ!!
ビィ:お、おい!今だ!グラン!ここを離れるぞ!!
カタリナ:こっちだ!グラン!
意識はハッキリしているようだが、早く傷の手当てをしないと・・・・・・!!
意識はハッキリしているようだが、早く傷の手当てをしないと・・・・・・!!
謎の少女ルリアの力により星晶獣を召喚し、ヒドラを打倒したグラン。
帝国の男がうろたえている隙を突き、カタリナの誘導で森の外へと脱出したのだった。
帝国の男がうろたえている隙を突き、カタリナの誘導で森の外へと脱出したのだった。
ビィ:はぁ・・・・・・はぁ・・・・・・
さっきのヒゲのおっさんからは、なんとか逃げ切ったか・・・・・・?
さっきの・・・・・・星晶獣バハムートだよな?眠っていた星晶が、覚醒したってのか?
さっきのヒゲのおっさんからは、なんとか逃げ切ったか・・・・・・?
さっきの・・・・・・星晶獣バハムートだよな?眠っていた星晶が、覚醒したってのか?
ビィ:けど、目覚めたバハムートを召喚するなんて、いったい誰がそんなこと・・・・・・
星の力を宿した星晶獣は、星の民にしか召喚できないはずだぜ・・・・・・
星の力を宿した星晶獣は、星の民にしか召喚できないはずだぜ・・・・・・
カタリナ:おそらくはルリアの力だ・・・・・・
星の民にしか従わないはずの星晶獣でもルリアの力なら・・・・・・なっ!?
星の民にしか従わないはずの星晶獣でもルリアの力なら・・・・・・なっ!?
カタリナ:き、君・・・・・・さっきの怪我はどうしたんだ?傷跡すらどこにも・・・・・・
ルリア:カタリナ・・・・・・グランは、命がけで、私を助けてくれたよ・・・・・・
けど、そのせいで酷い怪我を負って、グランの命は輝きを失った・・・・・・
だから、私自身の命をリンクさせたの。
今度は私が、グランを助けるために・・・・・・
けど、そのせいで酷い怪我を負って、グランの命は輝きを失った・・・・・・
だから、私自身の命をリンクさせたの。
今度は私が、グランを助けるために・・・・・・
カタリナ:なッ!?
ルリア:そう、これから私とグランは文字通りの一心同体。
私とグランはひとつの命を共有することになる・・・・・・
私とグランはひとつの命を共有することになる・・・・・・
ルリア:ごめんなさい、グラン・・・・・・不便なカラダになっちゃって・・・・・・
でも、あの時はこうするしか・・・・・・
でも、あの時はこうするしか・・・・・・
ビィ:ちょおうちょっと待て!そうすっと、あのとき・・・・・・
バハムートはどうして覚醒したんだ?
バハムートはどうして覚醒したんだ?
ルリア:わかりません、けど・・・・・・
きっと、グランの意思にバハムートが目覚めたんだと思う・・・・・・
きっと、グランの意思にバハムートが目覚めたんだと思う・・・・・・
ビィ:たまげたなぁ・・・・・・こりゃすげぇぜ!
オイラ、グランは昔からやる奴だと思ってたぜ!
オイラ、グランは昔からやる奴だと思ってたぜ!
帝国兵:おい、いたぞ!こっちだ!
ビィ:ちっ・・・・・・増援に見つかっちまったみてぇだな・・・・・・やれるか?グラン!
カタリナ:一度、死にかけているんだ、無理はするものじゃない。私が加勢しよう。
ビィ:いいのか?アンタ、一応あの帝国の騎士なんだろ?
カタリナ:聞いていたろう?私が帝国を裏切ってルリアを逃がしたんだ。
話はあとだ!さぁ、構えろ!敵が来るぞ!
話はあとだ!さぁ、構えろ!敵が来るぞ!
エピソード4
カタリナ:くっ・・・・・・
ここにいたのでは、追い詰められるのは時間の問題か・・・・・・
ここにいたのでは、追い詰められるのは時間の問題か・・・・・・
やむをえん!この島を出るぞ!小型艇を用意してある!
ビィ:成り行きとはいえ、オマエが夢見た空の旅ってヤツに出発だな!腹ァくくれよ!
グラン:覚悟は出来てた
ビィ:へへっ!相変わらず潔い奴だな!
そういうとこは親父さんそっくりだぜ!
そういうとこは親父さんそっくりだぜ!
グラン:ビィこそ平気?
ビィ:へへんっ!なめてもらっちゃ困るぜ!
オイラのほうこそ、いつでも空に出る準備は出来てたんだからな!
オイラのほうこそ、いつでも空に出る準備は出来てたんだからな!
ルリア:ふふっ・・・・・・ねぇ、カタリナ。
あのふたりって、本当に仲が良いんだね。
あのふたりって、本当に仲が良いんだね。
カタリナ:そのようだな・・・・・・
ふたりではしゃぐビィくんを見ているとなんとも穏やかな気持ちになるよ。
ふたりではしゃぐビィくんを見ているとなんとも穏やかな気持ちになるよ。
ルリア:カタリナは昔から好きだもんね。
小動物とか、もふもふしたものとか・・・・・・
小動物とか、もふもふしたものとか・・・・・・
カタリナ:ああ・・・・・・あのビィくんの小さな身体には究極の癒しが・・・・・・
って和んでいる場合ではなかったな!艇はこっちだ!急ぐぞ!
って和んでいる場合ではなかったな!艇はこっちだ!急ぐぞ!
グラン達は、カタリナが乗ってきた帝国の小型艇に乗り込み
故郷、閉ざされた島を脱出した。
無限とも思える金色の雲海を前に一行の胸に不安はなく、不思議と温かな希望に満ち溢れていた。
故郷、閉ざされた島を脱出した。
無限とも思える金色の雲海を前に一行の胸に不安はなく、不思議と温かな希望に満ち溢れていた。
ビィ:空だ!空を飛んでるぜぇ!オイラ達!
なぁなぁ!これからこの艇で、オイラ達はどこに行くんだ?
なぁなぁ!これからこの艇で、オイラ達はどこに行くんだ?
カタリナ:そうだな・・・・・・
グラン達が目指しているというのは空の果てでいいんだったな?
空の果て・・・・・・星の島イスタルシアか。
星の民が住んでいるという伝説の島だ。
険しい旅になるかもしれないぞ。
グラン達が目指しているというのは空の果てでいいんだったな?
空の果て・・・・・・星の島イスタルシアか。
星の民が住んでいるという伝説の島だ。
険しい旅になるかもしれないぞ。
ビィ:わかってらぁ!そんなの百も承知だぜ!
なっ!グラン!
なっ!グラン!
カタリナ:そうか・・・・・・であれば、まずは空域を分断している瘴流域を越えなくてはなるまい。
そしてそれは私の目的にも合致する。
このファータグランデ空域は、エルステ帝国の勢力圏だからな。
そしてそれは私の目的にも合致する。
このファータグランデ空域は、エルステ帝国の勢力圏だからな。
ルリア:この見渡す限りのお空全部を・・・・・・あの帝国が支配してるの?
カタリナ:ああ、だが心配することはない。なにせ空は無限だからな。
ファータグランデ空域の外に出れば、帝国ももう追って来れないはずだ。
ファータグランデ空域の外に出れば、帝国ももう追って来れないはずだ。
ビィ:なんであれ、とにかく長い旅にはなりそーだな。
カタリナ:ああ、だからまずは空の旅の支度を整えよう。
大きな街には、騎空団の世話をしてくれるよろず屋があるはずだ。
ここからだと近いのは・・・・・・ポート・ブリーズか、バルツ公国なら、きっとよろず屋があるだろう。
大きな街には、騎空団の世話をしてくれるよろず屋があるはずだ。
ここからだと近いのは・・・・・・ポート・ブリーズか、バルツ公国なら、きっとよろず屋があるだろう。
ルリア:これから・・・・・・新しい世界へと旅立つんですね。
カタリナとビィさんと・・・・・・グランと・・・・・・ううん
もしかしたら、もっとたくさんの人と。
カタリナとビィさんと・・・・・・グランと・・・・・・ううん
もしかしたら、もっとたくさんの人と。
ビィ:新しい出会いもあるかもな!何が待ち受けてるかなんて、行ってみないとわかんねーけどよ!
だから・・・・・・行こうぜ!グラン
ここが空の彼方へ至る旅への始まりだ!!
だから・・・・・・行こうぜ!グラン
ここが空の彼方へ至る旅への始まりだ!!
不思議な少女と魂を共有した事により特殊な力を得たグランは故郷をあとにする。
無限の果てに待つ父を想うグランの髪を一陣の蒼い風が優しく撫でた。
無限の果てに待つ父を想うグランの髪を一陣の蒼い風が優しく撫でた。
- 最終更新:2014-10-01 23:12:14